「山茶花の宿」という歌が想い出されますが、「山茶花」は、10月末頃から咲き始め、2月頃まで楽しませてくれ、「アジサイ」と同じくらい開花期間が長い、花木である。
 ただし、今年に限っては、気候変動のせいで、「アジサイ」と「石楠花」が狂い咲きしているので、「山茶花」が咲き始めるころまで「アジサイ」が咲いていました。
 花芽の数はだいぶ減りましたが、白い「石楠花」は、まだ可憐な花弁を付けているので、これだけを凝視すると、初夏を感じさせ、人間の季節感も狂わせてしまうかもしれません。
 ちょうど、その隣には、何の木か知りませんが、真っ赤に紅葉した木とのコントラストが、ちょっと良い感じです。
 表題に戻りますが、今のところピンクと白色の「山茶花」が咲き始めていますが、遅れて赤色の「山茶花」が咲き始め、それぞれが次から次へと花芽が芽吹くので、長い期間、様々な野鳥の貴重な食料になっているようだ。
 「アジサイ」に野鳥は群がらないが、「山茶花」には、蜜を吸う野鳥、花弁を食べる野鳥、実を食べる野鳥、様々だが、長い期間、野鳥の栄養源となっている。
 今、こうしている間にも、尾の長い灰色の野鳥が、「玉つげ」の黒い実を食べたり、白い「山茶花」の蜜を吸っている様子が窺える。
 また、少し経つと、雀の半分にも満たない小さな野鳥が、樹木の隙間を縫って、素早く飛び交う様子も身近で見えるのが、至福の時間であると感じている。