今日は、東日本大震災から10年目の節目となり、被災された多くの方々にとって、忘れようと思っても忘れられない一日である。
 私にとっても、河北総合支所の展望室(?)で新北上川の堤防すれすれに津波が遡上してきたのを目の当たりにし、振り返ってみると、咄嗟に何をしたら良いのかも判らず、我を忘れ「唖然」としていた自分の姿を思い浮かべる。
 蛇田駅南側の自宅周辺は、津波には襲われなかったものの、東松島市の定川の堤防が決壊したことにより、津波による逆流が農業用水路を伝わり溢れ出したことによる、床上浸水の大規模半壊と認定される被害になってしまった。
 不幸中の幸いといっても良いのが、住宅敷地が道路よりも30㎝ほど高かったため、泥が入ることなく、上水だけの浸水被害だったため、比較的掃除はし易かった。
 その後住み続けるかどうか、同居していた長男家族と話し合った結果、石巻に住み続ける理由がないので、二人の嫁いだ娘たちとも相談し、仙台に移住することにした。
 移住して間もなく、妻が、原因不明の麻痺障害を患い、総合病院を駆け巡る時期があったが、今は、リハビリと定期診察という形での診療で、結果として、石巻に住んでいたら、この対応だけでも大変だったなと振り返っている。
 さて、本題からずれてしまいましたが、我が家の庭では、白梅が咲き始め、椿のつぼみが赤く色づき始め、白モクレンのつぼみも大きく膨らみ、表皮が割れて白い花びらが、明日にでも開こうとしています。
 そのほか、昨年から咲き続けている「山茶花」も、「白」と「ピンク」は咲き綻びましたが、「赤」は、未だに元気よく、多くの花数を付けています。
 咲き始めるのも、散り始めるのも、「白」、「ピンク」、「赤」の順なのです。
 モクレンも同じように「赤花モクレン」は、未だにつぼみの膨らみもなく、開花するのはまだまだ先のことと思います。
 こうしてみると、花の種類は違っても、同種類であれば、色の薄い「白」から色の濃い「赤」の順に咲いていくものと、最近になって、気付いた次第です。
 植物は、正直ですね!
 その年の気候を表現してくれる、身近な分度器みたいなものでしょうか?